実践的なアプローチ
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この勉強は、基本的に実践的なものであり、セアにおける基本的な目的は自分自身についての知識である、すなわち私達自身の心理の現実がどのようなものであるのか、自分というもの、私達の考え方、感じ方、振舞い方などを見出すこと、そして一瞬一瞬において私達の内面で何が表現しているのかを識別することだと、強調しなければなりません。そのために様々なプラクティスを行っており、それらはシンプルな形で私達が肉体、感情的に成熟し、一日を通じてマインドや感情の状態をコントロールし、内面で生じることに警戒し、注意し続けるよう助けるものです。
私達は、自分が持つ制約や過ち、日々の生活で誰もが犯す間違いなどを探求します。ただしまた、私達の能力や潜在能力、真の価値なども見出します。変化し、向上できるための、また完全な形で全体的に成長するための最初の一歩として、自分自身を受け入れることを覚えます。
ですがこの知識は、実践的な形でのみ会得できるものです。というのも、各人によって異なる、特有のものであるからです。多くの理論を知っても、個人に応じた形で各自が実際に用いないなら、何の役にも立ちません。
自己認識の心理学において、私達は自分自身を見出し、内面にある要素と表現されるもの、たとえば人格や性格、状態、感情、思考、欲望、熱望などを区別する、識別することを覚えます。私達が見せかける、あるいは他人に見せているものではなく、実際の自分はどのようであるのか、また他者との関係においてはどうなのかを見出すためです。
ですがそれは、良い心がけ、あるいは異なる状態になりたいと望むだけでは達成できません。その広大であると同時に未知でもある内面の世界と向き合う際に私達を助けるカギ、道具が必要です。
自己観察、方向づけられた注意、リラックス、集中などの実践は、禅、座禅の瞑想の実践の広範な世界に入るために基本となります。視覚化、マントラを唱える、プラーナーヤマあるいは人体の内部でのエネルギーの操作などの技術を通して、これを深めるのです。
同様に、鋭敏で健全な心理と肉体を維持するために役立つ心理−肉体の体操もあります。これは意識の目覚めや内面の成長、チャクラやエネルギーの渦の覚醒に役立つプラクティスであり、また他者との関係の向上に役立つ技術、社会的な能力や共感、コミュニケーションについても忘れるべきではありません。
また、印象の消化や、外界の出来事に同一視しないこと、意識ある想像、そして創造性を用いることも覚えます。私達が説明する知識は全て、自分自身で確認できるものであることに留意しましょう。
疑いなく、自分自身についての知識は、人間としての人生の土台であり、私達の人生の意味や動機を見出すことだと言えます。従って、マントラの助けを借りた瞑想の実践、プラーナーヤマ、心理−肉体の体操などは、私達の目標を達成するよう促す素地であり、また同時に、バランスの取れた進化した人間としての完全な経験を私達にもたらすでしょう。